【 雲の上に天国を見るのに、青空の上に見るのは宇宙。 】

【　雲の上に天国を見るのに、青空の上に見るのは宇宙。　】

雲ひとつない空

台風一過、というものは。

わたしを覆っていた雲を 全部持って行ってくれた。
わたしの上に広がる空は、わたしの中に広がる空。
今なら なんにも遮るもの無く 真上にジャンプできるかもしれない。

ハイジャンプ。
高く高く。
かかとを深く踏み込んで、上へ上へ。

たまたま視線を上げたら 全てが青で出来ている場所に居たんだ、と、思えるくらい、
遠く遠く遠くへ。

台風は、重力を連れ去ってはくれなかった。

そうか。
重力がない世界には、台風はいらないんだ。

地球は青かった。って言えるのは、月に立った人だけで、
先ずは月に立てないと、
いつまでも　青の下にいるのだと。

青い空の下にいる時のわたしの中身は、青いけれど、
漆黒のような宇宙に漂っていられたのなら、
わたしの中は何色になるんだろう。

わたしの中の宇宙は、何色なんだろう、と。

見つめているものは現実。
まぶたに映るものは妄想。
その瞳の奥にあるものは、答え。


いしわたりようこ
2012/10/1
http://ameblo.jp/yokoishiwatari/entry-11368950842.html